代表インタビュー

代表インタビュー

大庭社長が先代の社長からバトンを受け継いだのはいつでしょうか?

平成20年6月28日です。今年で12年目です。

当時抱えていた課題は何でしょうか?

平成15年に取引先の倒産の影響でとても大変な状況に陥りました。
社員にも大変な思いをさせてしまいました。
今ではあの時があったから今があると考えるようにしています。

当時の社員の方のモチベーションはいかがでしたか?

会社の業績が順調に回復していてもモチベーションが上がっている時でしたから、皆ショックを受けて先行きを心配していたと思います。

御社は離職率がとても低いようですね

皆が長く勤めている感覚がありますが、人の入れ替わりがあまり無い会社です。

事務所と工場を改築されましたね。改築したもっとも大きな理由はなんでしょうか?

社員の働く環境を改善して、生産性を向上させたかったからです。

事務所と工場の改築で社員の皆さんの声はいかがでしたか?

社員皆、働く環境が良くなって、明らかにモチベーションが上がったと思いますよ。

大庭社長が考える社員の方のモチベーションアップの方法はありますか?

常に外部の方に見られている意識を持って、格好良く仕事をしていくことですかね。

格好良くとはどんなことでしょう?

例えば服装ひとつとっても、格好良い服装をして仕事をしてもらいたいと思っています。
私自身も気をつけるから、みんなも気にして欲しいと思っています。
そのために会社は、例えばヘルメットは2年に1回必ず新しいものに交換します。
安全靴も昔は黒一辺倒でしが、今は個性的なタイプを選んで支給しています。
私は、みんなが自分の好きなもの、新しいものを身に着けてもらいたい、という思いがあります。
身に着けているものが新しくてしっかりしていると、自然と気持ちも引き締まります。
そうすると、安全に気を付けるようになり、事故も少なくなります。
現場の職人さんのために、送風機が付いた作業服を購入しましたら、とても喜んでくれたこともありました。

身に着けるものに気をつけると仕事にも影響するのですね

新しいものを身に着けて現場行くと、現場の監督さんやお客様に「今回のいいね」と言われることも多いです。
「カネヤさんってまた変えたね、今年はどんなのにしたの?」
「うちの社長がこれがいいって言いまして・・・」
など現場でコミュニケーションが生まれたりします。

自宅に帰り、奥さんが洗濯する時も「また新しいのに変えたのね」と言ってくれるようです。
小さなことかもしれませんが、私の思い、会社の思いはご家族にも伝わります。
こういったことも会社への愛着心、帰属意識にも繋がっていくと思います。

御社でお仕事をする上での楽しさ、やりがいは何ですか?

当社での仕事のやりがいは、ゼロから建物が完成するところまでを見ることができることです。
完成したもの見るときの感動っていうのはひとしおですよ。
当社はホテル、病院、学校、スーパーなど自分の生活に密着した建物の一部分を担っていますので、完成した建物を自分の家族が利用し、子供に「このサッシはパパの会社で取付したんだよ」と言って見せられるのは本当に我々の喜びです。
例えば手摺を作りますが、それは地域の方の安全を守っていることに繋がります。
自分の納めたものが地元の人々や家族のために役に立っていることを実感できることは本当にやりがいに繋がります。

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御社の強みは何でしょうか?

一言で現場力です。
技術力、価格についての競争力、対応力、原価管理と仕事の内容を把握する能力は当社が静岡県東部では同業他社には負けないと思っています。原価管理をしっかりと行い、自社でできることはなるべく自社で行い、できるだけメーカーの手を煩わせないようにしています。
何かあった時はできるだけ自分達で対応し、メーカーの負担を少なくなるようにしています。ですからメーカーからの仕入れも安くすることもできまし、メーカーから多大な信頼を受けています。

御社の有給取得についてお聞かせください。

有給は自由に取れます。
自由に取るということは、「色んなことがあるんだよ」と社員には伝えています。
自分が休んだ時は他の社員がフォローしてくれます。
逆に誰かが休んだ時には、しっかりと自分がフォローする必要がありますと。
「お互い様」という意識は大事ですね。
それともう1つ、それぞれの家庭の事情はその人にしか分からないことです。
同じ職場の仲間として、それぞれの事情を理解して尊重することが大切だと思っています。

また当社では、1時間からの時間単位の有給休暇を取ることができます。
ちょっと役所に寄りたい、朝お子さんを送らなくてはいけない、こんな時に半日休暇ではなく時間休暇を取れるようにしています。
必要な時に必要な時間だけ休む事が大切だと思います。

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御社の労働時間、残業時間についてお聞かせください。

8時から17時までです。残業はほとんど無いです。

日本でもワークライフバランスという言葉が一般的になってきました。「生産性向上」について大庭社長のお考えをお聞かせください。

社員1人1人のプロ意識と日々精進する努力があれば自然と生産性は向上します。
やらされている仕事では何も生みません。失敗を恐れずチャレンジしていくことが自分自身の成長と生産性向上に繋がると考えています。

御社で活躍されている社員の方はどんな特徴がありますか?

素直で向上心がある人です。これが一番です。
学歴・経験など、私は気にしていません。
茶髪であっても、ピアスをしていても、私は外見をあまり気にしませんね、個性として見ていますよ。
チームで仕事をしますから、仲間や職人さんに対して義理堅く思いやりのある人だと当社の社風に合うと思います。
健康第一ですから、健康についての意識が高い方もいいですね。

御社ではいろんな経歴の方が活躍されているそうですね

今まで一生懸命働いてきても、認めてもらえなかった人が、当社に入社して私達と知り合って、自分の個性が発揮できるような場面があると嬉しく思います。
自分はこんな事ができるんだ、と気付いてもらえると本当に嬉しいです。
可能性はみんなにあります、自分を信じて仕事をしてもらいたいです。
何も分からなくて他業種から転職してきた人も、自然とその人にしかできない仕事が見つかります。
元料理人の社員は、1年足らずで溶接が上手になり、ステンレスの溶接がとても綺麗にできます。溶接のセンスが抜群です。

必要な資格について教えてください

入社後、資格について必要なものは会社負担で取っていただきます。
玉掛け、アーク溶接、アルゴン溶接、高所作業車、移動式クレーンなどがあります。

教育体制、所謂一人前になるまでの取り組みを教えていただけますか?

入社後、全般的には私がずっと見ます。
製造は工場長、副工場長に任せ、製造だけではなく、運搬や取付現場へ行って職人さんの取付を手伝う事もあります。
作るだけではなく、トータルで会社の流れを理解してもらいます。
営業は副社長に積算の基本を指導してもらいます。メーカーさんへ研修へも行って頂きます。

大庭社長が教育する上で大事にしていることは何でしょうか?

社員を信じて許すことです。
使っていた機械を壊してしまった、材料を切り間違えた、私はこういったミスについて取り上げて叱ることなどしません。
逆に、消極的なことには厳しく言います。
「出来ない」などと言って消極的に取り組んでいると、マイナスのエネルギーを持ってきてしまいます。必ずやり遂げる、何とかなるという思いで果敢に取り組んでいると、最初無理かもしれないと思ったことも出来るようになるものです。
出来なかった仕事に積極的に取り組んでいくと、段々と仕事に対して戦略を立てるようになります。今まで行き当たりばったりでやっていたことを、先を読んで段取りをし、周りを巻き込んで、自分ひとりではできなかったことがみんなの力を借りてできるようになります。
私も向上心を持って前に進もうという気持ちでいるから、みんなも精進して自分の技術を磨いて欲しいと伝えています。

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とにかく積極的に取り組んでいくことが成長に繋がるのですね

人間が持って生まれた能力の違いなんて、ほとんど無いと思っています。
向上心を持って積極的に取り組んできた結果、人は成長すると考えています。

会社に馴染んで戦力になるには、やっぱり2年ぐらいかかります。
その2年の間にはいろんなことがあります。
その間はとにかく信じてあげることが大切だと思います。
信じた結果、壁を越えて伸びていく姿を見てきました。
できるだけ社員のみんなと直接話をしますし、担当している仕事の内容を観るようにしています。
社員ができなかったことができるようになっているのを見ると嬉しくなり、「すごいじゃん、こんなことできるようになったんだ」、と声をかけてしまいますね。
みんなが帰るときには、顔を見て「お疲れ様、気をつけて帰ってよ」と声をかけるようにしています。

大庭社長は社員の方とよくお話をされますか?

よく話をしますよ。
2週間に1回職人さんも含めた会議をしています。新入社員も参加してもらっています。
図面を書く人、積算をする人、物を作る人、物を運ぶ人、物を取り付ける人、お互いに情報共有をしています。
新入社員でもある程度仕事が分かってくれば、自分が何をやっているか分かるようにするために会議に参加してもらい、メモを取ってもらっています。
今日自分が何をしたのか、しっかり理解することはとても大切なことだと思います。

平成15年頃、会社が大変な時期がありました。その時の経験から得たものを教えてください

当時の経験からお金の使い方を学んだと思っています。
例えば、会社に利益が出れば社員や職人さんにボーナスを出したり、作業着を買ったりして、皆に還元しています。

社員は効率的に働くから残業が無い、職人さんも一生懸命やってくれるからやり直しが無い、無駄な出費が減り、手元に少しでも多くのお金が残る様になります。
基本的に皆で節約して、皆で使う事を心掛けています。

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社員の皆さんに還元しているのですね。

例えば産廃ボックスというゴミのボックスの処理費用が年間50万円ほどかかっていました。それを社員みんなで分別を徹底することで、12万程度にすることができました。
節約できた分はみんなが欲しいと言っている物の購入に充てます。
その代わり社員みんなに必要な時は節約するように言います。

そうすると次また同じような時に、社員の方はまた頑張れるし団結できますね

そうなんです。
言うだけでなく、みんなに約束した通り実行すれば必ず社員は付いてきてくれますね。

社員の方同士の交流について教えていただけますか?

研修旅行は今までは互助会を作ってその中で行っていました。
今年からは研修旅行は会社が積み立てて実施することにしました。
今年は沖縄に行くんですよ。
今後は社員を海外に連れて行ってあげたいと考えているんです。

業績の向上以外で経営者としてうれしい時はどんな時ですか?

社員のスキル向上を実感した時ですね。
それから、社員の幸福度が上がっていることを感じた時です。
例えば新しい車を買ったという話を聞いたり、時々子供さんがお母さんと一緒にお父さんを迎えに来るのを見たときは、経営者としてうれしい瞬間ですね。

カネヤ工業の社風・雰囲気を一言でおっしゃっていただけますでしょうか?

個性が生かせる会社だと思います。
自分の為に働ける会社だと思います。
自己実現が大事だと思います、社員はみんなそれぞれ替えがきかない仕事をしています。
そうすると自分が会社に居場所がしっかりあるという意識になり働きやすくなります。
とても大切なことだと思います。

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